〜この記事を読めばわかること〜
助産師免許は持っているが現在看護師として働いている方・将来的に助産師として働きたい方や看護学生さん向けの内容になります。
助産師の仕事内容と年収
少子化なのにニーズは高まるばかり?
日本では少子化が進んでいる一方、助産師へのニーズは高まっています。その理由は、産婦人科医の不足。助産師は医師免許がなくとも、単独で助産行為が認められる唯一の職業で、女性しか取得できません。
https://kango.mynavi.jp/r/pr_osaka/cr_050367/
助産師のひみつ
看護師免許は男女ともに取得することができますが、助産師免許は女性のみしか取れない資格です(保健師助産師看護師法第3条による)。助産師と看護師の大きな違いは「助産行為(出産を手助けし、赤ちゃんを取り上げる行為)」ができるかどうか?です。助産師は正常出産であれば、医師の指示がなくとも単独で助産行為が認められていますが、看護師はたとえ医師の指示があったとしても助産行為をすることは禁じられています。
https://kango.mynavi.jp/r/pr_osaka/cr_050367/
年収は高く、開業もできるスーパー資格
助産師は医師免許を持たずとも「助産院」を開業することができます。助産師資格を取得するためには、看護師資格にプラスして150万円ほどの学費をかけて1年以上、助産師学校に通い、助産師試験に合格する必要があります。
https://kango.mynavi.jp/r/pr_osaka/cr_050367/
看護師の詳細な仕事内容については、ここでは割愛させていただきます
💡助産師と看護師のそれぞれの給料や仕事内容を比較してみました
項目 | 助産師 | 看護師 |
---|---|---|
専門的な焦点と役割 | 妊娠、出産、産後の母親と新生児のケア | 患者全般の健康ケア |
専門的な教育と資格 | 助産学の専門的な教育と資格 | 看護学の一般的な教育と資格 |
対象となる患者 | 妊娠中の女性、出産を迎える女性、新生児 | 幅広い患者(全ての年齢層、健康状態) |
仕事の場所 | 産院、助産センター、一部のケースでは自宅 | 病院、クリニック、診療所、介護施設、学校、企業など |
年収の目安 | 2021年度の平均年収は554万 ※ | 2021年度の平均年収は483万 ※ |
助産師の方が平均年収で約71万高く、月収でも約7万高いことがわかります
看護師との大変さの比較
💡大前提として助産師は看護師の資格も取得しているということ
自分が実際に出会った、助産師さんは看護師業務には戻れないと言っていました
そこで助産師と看護師の大変さを比較してみました。
一部上記内容と重なる部分はありますが、ご了承ください
助産師 | 看護師 | |
主な仕事内容 | – 妊娠から産後までの母親と赤ちゃんのケア | – 多様な医療状態や患者に対するケア |
– 分娩時のサポート | – 急性ケア、慢性疾患、手術後のケアなど | |
勤務時間 | – 不規則な勤務時間(夜間や週末) | – 忙しい環境での勤務 |
コミュニケーション | – 感情的なサポートが必要 | – 患者、家族、医療チームとの連携が重要 |
ストレス要因 | – 分娩時の急な状況への臨機応変な対応 | – 多くの患者との同時対応、感情的な負荷 |
– 患者や家族との感情的なつながり | – 患者の病状や結末に対する感情的なストレス |
肉体的に労働力としては、看護師の方が大変でしょう。
排泄の介助や歩行のサポートも看護業務の一環です。
反対に助産師の方が少ない労働力で業務の遂行は可能ですが、責任が重く大変なことがあるのも事実。
出産は、いつ、どこで始まるかわかりません。
看護師も患者さんがいつ急変するかわからない、という緊張感がありますが、助産師はいつお産が始まってもいいように、常に緊張しながら業務にあたることが求められます。
また助産師は母親と子供の2人を守らなくてはいけません
そういった意味では精神的にハードなのは助産師の方かも知れません
但し、同じ職場の看護師さんも50・60歳ごろまでこの仕事を体力的にも継続できるか不安に思っている方は多いです
※あくまで現役の助産師と看護師さんから聞いた情報と、自分なりに調べた結果です
感じ方には個人差があります
・助産師は看護資格+1年の勉強が必要で必要な学費は150万程度
・看護師との年収の差は約70万のため、すぐに学費の回収は可能
・病院では人手不足になった際は、看護業務と兼務する必要がある場合も
・上記の問題を解決するのは、病院以外で就職する方が良い
・体力的にハードなのは看護師、精神的なハードさは助産師の方が上かも知れません
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