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働くフィールドが多い理学療法士。若いうちはどこで働いたほうが良いのか?
病院?急性期?回復期?老健?と迷う方もいるかと思います。給料面で損をしない働き方はあるのか?
今回は理学療法士のキャリアプランについて解説していきますので、是非参考にしてみてください。
世の中、お金・・・・・
汚いことがですが、間違ってはいません。
これから先でAIが発展してきても、消えることのない理学療法士。
安定性はありますが、決して高給取りではありません。
理想的なキャリアプランは存在するのか・・・・
存在します。
但し、一案で、価値観は個々で異なるため絶対ではありません。
あくまで、金銭面で損をしないためのキャリアプランとなります。
理想のキャリアプラン
正解は一つではないため、幾つか例を挙げてみます。
例1 私立病院→国公立病院
一番オーソドックスな例です。
私立病院と国公立病院のメリット・デメリットはそれぞれ
初任給は高いが、昇給が乏しい。年に数100円程度。
反対に国公立は公務員と同じのため、初任給は低いが、年5000円程度の昇給が必ずある。
そのため30歳中頃で、多くの私立病院の給料と同じか、それ以上となります。
少々、基本給が劣っていてもボーナスは確実に国公立の方が良いので、年収は市立病院を上回ります。
仮に、私立病院でボーナス6倍・・・
とあっても、その分基本給が低く設定されている場合が圧倒的に多いため要注意です。
また国公立の方が退職金の面でも圧倒的に多いです。
定年まで勤めると約2000万支給されます
オリックス銀行
仮に10年で退職しても、私立病院と10年とは雲泥の差です。
公務員系は年齢制限あるが、30歳〜でも可能性はゼロではありません。
それぞれのメリットだけを取ると新卒で私立病院に就職→30歳中頃に国公立系の病院へ転職できれば金銭的にはかなり優遇されると思います。
例2 国公立病院で定年まで勤める
新卒で国公立系に就職した際は、よほどのことがない限り定年まで勤めた方が無難です。
特に30歳中頃まで勤めると、転職先は基本給だけでなく、ボーナスも下がる可能性が高いためです。
転職先が余程、給料が良いところでないと損をすることになります。
特に退職金までを考慮すると、損をする可能性が高いためよく考えてください。
目先の給料だけに囚われず、退職金まで考えた方が良いです。
要は生涯でいくら稼げるかが重要です。
退職金が少なくなっても、年間の収入でその分より高いと言うことであれば、転職しても良いと考えます。
例3 病院→訪問リハビリ
日本では私立病院の割合は約7割、公立系は3割
東洋経済
日本の殆どは民間病院です。
そのため多くの方は私立病院へ就職されます。
これからは医療保険より介護保険が強くなる時代です。
当院でもリハ職を病院より介護保険下へ多く配置しています。
そのため最初は一般病院へ就職し、急性期〜回復期リハを学ぶ。
この理由としては、いきなり維持期に行ってしまうと、その方が回復してきた経緯や経過が予測・把握するのが難しいためです。
最初の職場に老健などへ行ってしまうと、後悔している方が圧倒的に多いです。
自分の先輩もそうでした。
理想は、その病院の系列で訪問リハがあれば配属を希望し、経験を積むことです。
求人に経験は問いませんとあるが、経験があるにこしたことはありません。
仮にAさんとBさん、同じよう志願者がいて条件もほぼ互角とあれば、どちらかを採用する場合は経験がある方が優遇されます。
20代のうちに準備しておくこと
認定・専門の資格を取得しておく
認定看護師は診療報酬に影響しますが、認定理学療法士は影響しません。
診療報酬に影響することはこれからもないと考えるのが、現実的ですが、個人の訪問看護ステーションなどでは数万の手当がつくことろが少数ではありますが、存在しています。
💡現実的に考えると、理学療法士の資格取得に伴う、金銭的なメリットは期待しない方が良いです。
稀に給料が上がる求人に出会えればラッキー程度に留めておきましょう。
それでもなぜ取得した方が良いのか。
転職する際に優位に働くことがあるからです。
例えば志願者が2人いて、採用は1名とします。
同じようなレベルであった場合、片方や認定資格取得済み、もう片方は資格なし。
どちらを採用するか答えは明白ですよね。
資格を持っていると、それだけで努力してきたんだなと認められやすいのは事実です。
転職ありきで考える方は、是非とも資格取得をお勧めします。
大学院進学はよく考えて
最後に大学院進学についてです。
理学療法士で大学院進学はどちらかといえば珍しいです。
自分の病院では誰1人いません。
同級生にもいません。
これはなぜかわかりますか?
メリットがないからです。
国公立なら修士と博士で350万程度の学費が必要です。
私学ならこれ以上です、これ以下になることは絶対にあり得ません。
病院で働く以上、卒業しても給料に反映されないため意味がないのです。
学費の元が取れないのです。
そう、つまり病院で働き続ける以上は必要ないのです。
時々、私立病院に多いのですが大学院の学費を負担してくれて進学を促す病院があります。
個人的にはこれは罠だと思っています。
なぜなら、病院負担ということは卒業後も病院へ居続けなければなりません。
しかし、病院勤務である以上、修士や博士課程は必要ないです。
これらが必要なのは教員を目指す理学療法士だけです。
また認定や専門の資格取得も教員を目指す場合にも必要要件になってくる場合があります。
実際に求人票に記載されている学校もありました。
お金と時間がかかる大学院、よく考えて本当に自分の将来に必要なのか考えましょう。
・病院勤務の場合は、私立→国公立へ転職すると金銭面では有利。
・認定や専門資格の取得はしておくと、転職時に有利に働く。
・大学院進学は教員を目指す以外では不要
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