※この記事にはプロモーションが含まれています
介護のプロフェッショナルを目指す上で、認知症介護実務者研修は避けては通れません。
日本全国で開催されていますが、今回は大阪会場に的を絞って端的にお伝えします。
ただ闇雲に受講すれば良いわけではありませんので、明確な目的を持って受講されることをお勧めします。
認知症介護実践指導者とは
認知症介護の関する研修は4つあります。
1.認知症介護基礎研修 2.認知症介護実践者研修 3.認知症介護実践者リーダー研修 4.認知症介護指導者研修
当然、上の研修になるにつれ難易度は上がっていきます。
闇雲に取得すれば良いとは思いません。自身の将来をしっかりと考慮した上で段階的に目指していってください。
その中で「認知症介護実践者研修」とは以下のように定義されています
介護実務者及びその指導的立場にある者を対象に、認知症介護の技術の向上を図り、認知症介護の専門職員を養成する研修です。認知症介護実践者研修と認知症介護実践リーダー研修から構成されます。
認知症介護情報ネットワーク
一言で言うと、認知症ケアに対する質を高める資格になります。
これから先の日本では以下のことが予想されています。
「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、65歳以上の認知症患者数は（各年齢の認知症有病率が一定の場合）、2025年には約675万人（有病率18.5%）と5.4人に1人程度が認知症になると予測されています。
生命保険文化センター
💡自分たちの親族に数人はいる計算になりますね
認知症介護実践研修は以下の方にお勧めです。
- 自身の介護の質を高めたい方
- 専門分野として認知症介護を極めたい方
- 勤め先で資格手当がつく方
取得方法
日本全国で開催されており、各都道府県の指定された機関にて受講できます。
ここでは大阪府を例として
まず受講要件としては以下の基準を満たす方になります。
「介護保険施設・事業者等に従事する介護職員等で、認知症介護基礎研修を修了した者あるいはそれと同等以上の能力を有する者であり、身体介護に関する基本的知識・技術を修得している者であって、概ね２年程度の実務経験を有する者」です。
大阪府
💡事務職や生活相談員、施設長の経験しかない方は受講条件の介護経験に該当しません。要は直接現場での仕事をしている方が条件に該当します。
下記URLで予定表を確認することができます。
研修は諸事情により延期や中止となる場合もありますので、最新の情報については、各研修実施団体のホームページにてご確認ください。
受講条件をクリアし、申し込みが完了したらいよいよ研修を受けます。
研修期間は、講義・演習が６日間+所属先施設での実習が約４週間です。
※受講する都道府県により実習期間が異なる場合があります。
例えば東京都の実習期間は２週間となっています。
研修内容の一部を列記しておきます
・認知症ケアの基本的視点と倫理
・認知症の方への非薬物療法とアクティビティ活動
・生活環境作り、地域資源の理解とケアへの活用
・アセスメントとケアの実践の基本
・自施設における実習の課題設定
・ふりかえりと受講レポートの作成
認知症に関する基礎知識や対応方法を学び、実践できるようなカリキュラムとなっています。
医療介護現場は座学の知識だけでも成り立ちませんし、実践の知識だけでも成り立ちません。
両方とも欠かすことはできません。
受講料は大阪府の場合は参加費 ３０，８００円＋テキスト代 ２，７５０円(税込)＋送料３７０円
取得するメリットとデメリット
⚫️まずメリットからです
①転職時に有利
施設や事業所によっては、認知症介護実践者研修の修了者を配置しなくてはなりません。そのため、研修の修了者は優遇される条件になっているケースも見受けられます。
②資格手当が支給される場合がある
資格手当が支給される施設や事業所もあるため、取得して損のない資格と言えるでしょう。
③転職時に有利
研修の修了者がいることで認知症加算を取れる場合があります。資格を有していることで履歴書に堂々と記載できるため、他と差別化もでき有利に働きます。
⚫️デメリット
①受講料にばらつきがあり、東京都は無料。
②受講しても手当として反映されない場合もある。
資格手当がつく職場へ転職しよう
認知症介護実践者研修は、施設や事業所によっては手当が支給される資格であり、施設・事業所側も研修の修了者を採用するメリットがあります。研修の修了者であれば、施設内で責任のあるポジションを任されたり、やりがいのある業務の担当となったりする可能性もあるでしょう。
介護職の求人は多く、さまざまな条件で求人が出されています。その中でも、より自分に合った良い条件の求人を選ぶことが可能となる点は、大きなメリットです。
💡世の中お金という言葉は汚いですが、間違っていないと思います。
0円で取得できる資格は存在しません。この研修も金銭が発生しています。
せっかくお金をかけて取得したのであれば、その対価として資格手当がつく職場で働いてみてはどうでしょうか？
💡介護職はこれからも不足状態が続くと思われます。
別の視点から捉えると、数が足りてないからこそ他と差別化しやすいということです。
自分の職場にこの研修を受講した介護士さんはいません。
ゆくゆくリーダーや指導者研修と繋げていけば、より差別化を図ることが可能と思います。
・闇雲に取得すれば良いわけではなく、明確な目的を持って取得する
・認知症介護実践者は転職活動に有利
認知症介護実践講習は決して難易度が高い研修ではありません。
しかし、せっかく受講したのであればそれを評価してもらえる職場が理想ではないかと思います。
現在の職場で特に手当が付かないのであれば、認めてもらえる職場へ転職することも検討していただけたらと思います。
コメント